春の園遊会へ。五つ紋の色留袖をお誂えいただきました


今回は、お客様にご了承いただいた範囲で、少しうれしいお話をご紹介させていただきます。

先日、当店のお客様が春の園遊会に参加されました。

その会に向けて、五つ紋の色留袖をお誂えいただいたお客様です。

色留袖は、格式のある場にもふさわしい装いのひとつです。

なかでも五つ紋を入れた色留袖は、場に合わせたきちんとした装いとして、色柄、紋、仕立て、寸法など、一つひとつを丁寧に考えていく必要があります。

今回のお着物にも、いろいろな思い出があります。

どんな色がよいか。

どんな柄行きがふさわしいか。

当日、安心してお召しいただけるか。

お客様にとって大切な日の装いだからこそ、こちらも一つひとつ確認しながら進めていきました。

そして本番当日。

お天気にも恵まれ、無事にその日を迎えられたとのことでした。

後日、お客様からお話を聞かせていただいたときに、とても印象に残った言葉がありました。

着付けに行かれた際、着付け師さんから

「すっっっごい良い着物ですね」

と言われたそうです。

お客様も、その言葉がとてもうれしかったとおっしゃっていました。

でも正直に言うと、

そのお話を聞いた私の方が、もしかしたら一番うれしかったかもしれません。

着物屋の仕事は、ただ着物をお渡しして終わりではありません。

その着物を着て出かける日があり、

その場で誰かに見てもらい、

お客様ご自身が「この着物でよかった」と思ってくださる。

そこまで含めて、ようやくひとつの仕事が形になるのだと思っています。

今回の色留袖も、お客様の大切な一日に寄り添うことができたなら、本当にありがたいことです。

着物には、仕立て上がった瞬間だけではなく、

実際にお召しいただいた日の記憶も重なっていきます。

その思い出の中に、少しでも当店の仕事が残っていたら、これ以上うれしいことはありません。

色留袖、訪問着、礼装のご相談、紋入れ、仕立て、お手入れなど、

大切な日の装いでお困りのことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。



ちとせや呉服店

1927年 昭和2年創業、100周年を目前に2021年末に心機一転リニューアルオープン致しました。”ちとせや呉服店”で御座います。 呉服屋は、そこに住むお客様にとっていつまでも安心してご利用できる場所でなければならない。その想いから、お客様の人生に長く寄り添える店づくりを目指してきました。創業して95年、おかげさまで沢山のお客様の人生に関わらせていただいてまいりました。

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